大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター

フォアフロント研究センター(FRC)では、構成プロジェクトの各メンバーが、オンサイトで研究活動を紹介し合ってお互いを知り、また異分野間も含む議論を通して交流を深め視野を拡げる活動として「FRC談話会」を行なっています。第4回の談話会を下記のように開催しますので、FRCに所属される方、およびご興味を持っていただける方には、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。

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第4回 FRC談話会
日時: 2024年1月23日(火)16:00〜18:00
会場: 大阪大学理学研究科J棟 南部陽一郎ホール(オンサイトのみ)
    https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/nambu-hall/#access

座長:村田道雄 教授

話題提供:
(1)梶原康宏(分野横断プロジェクト研究部門
        理研・理学研究科連携先端計測プロジェクト代表・教授)
(2)長峯健太郎(分野横断プロジェクト研究部門
        理論連携研究プロジェクト代表・教授)

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事務局:吉井重雄(大阪大学)
E-mail: yoshii.shigeo.sci “at-sign” osaka-u.ac.jp

フォアフロント研究センター(FRC)では、構成するプロジェクトの各メンバーが、オンサイトで研究活動を紹介し合ってお互いを知り、また異分野間も含む議論を通して交流を深め視野を拡げる活動として「FRC談話会」を行なっております。第3回の談話会を以下のように開催し、また今回は談話会の後にささやかな懇親会を行います。人数把握のため、ご参加いただける方は下記フォームより申し込んでください。FRCに所属される方、およびご興味を持っていただける方には、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。

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第3回 FRC談話会
日時: 2023年12月13日(水)
   16:00〜18:00(談話会), 18:00〜 (懇親会) 
会場: 大阪大学理学研究科J棟 南部陽一郎ホール(オンサイトのみ)
    https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/nambu-hall/#access 
    懇親会は南部ホール横の交流サロンで行います 
    (懇親会費:教員2,500円, 学生500円)

座長:兼田加珠子 教授

話題提供:
(1)深瀬浩一(分野横断プロジェクト研究部門
        医薬健栄研・理学研究科協働免疫制御
        プロジェクト代表・教授)
(2)兼松泰男(分野横断プロジェクト研究部門
        「光×質量分析」プロジェクト代表・教授)

参加申込フォーム:https://forms.office.com/r/CVxZZjRxxK (学内用)
  12/11迄にお申し込みください(延長しました)。
  学外などフォームが使えない方は事務局までご連絡ください。

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事務局:吉井重雄(大阪大学)
E-mail: yoshii.shigeo.sci “at-sign” osaka-u.ac.jp

フォアフロント研究センター(FRC)では、FRCを構成する18プロジェクトの各メンバーが、オンサイトで研究活動を紹介し合ってお互いを知り、また異分野間も含む議論を通して交流を深め視野を拡げる活動として「FRC談話会」を行なっています。第2回の談話会を下記のように開催しますので、FRCに所属される方、およびご興味を持っていただける方には、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。

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第2回 FRC談話会
日時: 2023年11月8日(水)16:00〜18:00
会場: 大阪大学理学研究科J棟 南部陽一郎ホール(オンサイトのみ)
    https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/nambu-hall/#access

座長:兼松泰男 教授

話題提供:
(1)松本卓也(分野横断プロジェクト研究部門
        マテリアル知能による革新的知覚演算システムの構築
        プロジェクト代表・教授)
(2)越智正之(挑戦的個人研究部門
        波動関数理論に基づく高精度な第一原理計算手法の開発
        プロジェクト代表・准教授)

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事務局:吉井重雄(大阪大学)
E-mail: yoshii.shigeo.sci “at-sign” osaka-u.ac.jp

日時: 2023年10月3日(火)16:00〜18:00
会場: 大阪大学理学研究科J棟 南部陽一郎ホール(オンサイトのみ)
    https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/nambu-hall/#access
座長:梶原康宏(分野横断プロジェクト研究部門 部門長・教授)
話題提供:
(1)豊田岐聡(センター長、フォアフロント研究部門 部門長・教授)
(2)真鍋良幸(挑戦的個人研究部門
        糖鎖ケミカルバイオロジー研究プロジェクト代表・助教)
概要:
(1)前半は、先端質量分析学研究プロジェクト代表の豊田先生から、質量分析装置の開発からその応用展開に向けた活動を報告いただいた。まずは質量分析の基礎から、阪大独自のマルチターン飛行時間型質量分析計(MULTUM)の開発に至る経緯、そのコンセプトと動作原理、装置設計と、実動作に至るまでの苦労を紹介いただいた。独創的な装置開発の背景には、高分解能を得るためにイオンを周回させ飛行距離を稼ぐ着想、その際に収差が蓄積しないよう周回毎にイオンを初期状態に戻すイオン光学系の設計があり、試作当初は3周しか回らなかったイオンを繰り返し回すための様々な工夫があった。

図1. イオンを8の字形に周回させるマルチターン飛行時間型質量分析計(MULTUM)

 周回に成功すると、その質量分解能は当初目標の数千を大幅に上回る35万以上を達成し、小型軽量でかつ高性能、という新たな領域を開拓する質量分析装置が実現できた。

図2. コンパクトでかつ高性能のMULTUMが狙う領域

 プロジェクトでは現在、この特徴を活かして装置を様々な現場に持ち込むオンサイト分析への展開を進めている。一例として土壌から発生するCO2とN2Oの測定に取り組んだ事例紹介があった。従来は手作業でサンプリングしていた土壌ガス測定にMULTUMを持ち込むことで、2週間の24時間連続測定が実現し、降雨とN2O発生の関係や時間変化を明確に捉えることに成功した。今後は医療や食品、宇宙・地球科学など様々な分野への展開を目指すとのこと。将来的に、地球を取り巻く生態圏の原子・分子を網羅的に解析する「ジオミクス」構想についても話していただいた。

図3. 生態圏を網羅的に解析する「ジオミクス」構想

 Q&Aでは、イオン周回実現のポイントや、応用展開のターゲット、それに向けた課題などについて議論があり大いに盛り上がった。

(2)後半は、糖鎖ケミカルバイオロジー研究プロジェクト代表の真鍋先生から、有機合成を基盤として糖鎖機能の解明と制御を目指す研究活動を報告いただいた。まずはこれまでの研究概要を紹介いただいた。糖鎖は2糖3糖といった比較的小さな糖フラグメントでも機能を持つが、“糖鎖”として複雑な構造を持つことで、多点認識や配座制御などの効果により、機能が複雑化する。さらに、これがタンパク質や脂質と複合化することで、より高度な生体機能制御に関わる。真鍋先生は、こういった高次の糖鎖機能に化学的なアプローチで迫ってきた。すなわち、効率的な糖鎖合成法を開発し、それを基盤として非常に巨大な複合糖質中分子を精密に化学合成し、巨大な糖鎖、複合糖質ならではのユニークな機能の解析と制御を進めてきた。

図4. 高次の糖鎖機能に迫る合成化学的アプローチ

 現在、FRCの挑戦的個人研究部門のプロジェクトでは、特に細胞表層における糖鎖の機能解明・制御を目指して研究を進めている。細胞表層にはグリコカリックス(糖衣)と呼ばれる糖の層があり、膜上でのイベントを緻密に制御している。しかし、その分子レベルでの機能解析はほとんど進んでいない。本プロジェクトで、このグリコカリックスを化学的に編集する技術を開発し、将来的に、細胞表層糖鎖を複雑で制御できない“Undruggable”な対象から、化学的に編集・制御可能な“Druggable”な対象に変え、革新的な糖鎖医薬実現の扉を開くというビジョンを紹介していただいた。

図5. 細胞表層糖鎖機能の解明と制御を目指した化学的アプローチ

 Q&Aでは会場の参加者から、糖鎖機能や糖鎖の応用展開などついて、次々質問があり活発な議論が行われた。
(文責:事務局 吉井)


今後の開催予定

 2023年11月8日(水) 第2回FRC談話会
 2023年12月13日(水)第3回FRC談話会
 2024年1月23日(火) 第4回FRC談話会
 2024年3月13日(水) 第5回FRC談話会
  時間帯・場所:いずれも16-18時・南部陽一郎ホール

大阪大学理学研究科では、フォアフロント研究センター長の豊田教授が中心となり、日本質量分析学会および日本地球化学会と協力して、日本学術会議による「未来の学術振興構想(2023年版)」への「学術の中長期研究戦略」(2022年6月30日〜12月16日 公募)に下記の提案を行なっておりました。このたび、本提案が採択され、「グランドビジョン⑫:観測技術革新による地球システムの理解と地球変動予測への展開」の「学術の中長期研究戦略No.100」として公開されましたのでお知らせいたします。

 「ジオミクス創成:網羅的分子解析のための革新的分析技術開発による宇宙、地球、生命科学」
  提案者:豊田 岐聡 
 (大阪大学大学院理学研究科副研究科長・教授、日本質量分析学会会長(提案時))
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-t353-3-100.pdf

関係先リンク:
・日本学術会議 未来の学術振興構想(2023年版):https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-25-t353-3.html
・日本質量分析学会:https://www.mssj.jp/
・日本質量分析学会による本提案に関する記事:https://www.mssj.jp/news/2023/230928.html
・日本地球化学会:http://www.geochem.jp/

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フォアフロント研究センター(FRC)では、FRCを構成する18プロジェクトの各メンバーが、オンサイトで研究活動を紹介し合ってお互いを知り、また異分野間も含む議論を通して交流を深め視野を拡げる活動として「FRC談話会」を開始いたします。その第1回となる談話会を下記のように開催しますので、FRCに所属される方、およびご興味を持っていただける方には、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。

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第1回 FRC談話会
日時: 2023年10月3日(火)16:00〜18:00
会場: 大阪大学理学研究科J棟 南部陽一郎ホール(オンサイトのみ)
    https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/nambu-hall/#access

座長:梶原康宏(分野横断プロジェクト研究部門 部門長)

話題提供:
(1)豊田岐聡(センター長、フォアフロント研究部門 部門長)
(2)真鍋良幸(挑戦的個人研究部門
        糖鎖ケミカルバイオロジー研究プロジェクト代表)
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事務局:吉井重雄(大阪大学)
E-mail: yoshii.shigeo.sci “at-sign” osaka-u.ac.jp 

国内外の先生をお招きし、質量分析のイオン化法に関するご講演をお願いしております。
大気圧サンプリングイオン化法の研究などで著名な、Julia Laskin教授(アメリカPurdue大学)は、国際会議出席のため来日されるタイミングで、大阪大学にお越しいただけることになりました。

大阪大学とZoomのハイブリッド開催です。
ご参加いただける方は、お手数ですが、事前の参加登録をお願い致します。

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第82回 イオン反応研究部会講演会 / 大阪大学フォアフロント研究センター講演会
「イオン化法・質量分析法の最前線」

共催: 日本質量分析学会 イオン反応研究部会
共催: 大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター

日時: 2023年1月28日(土) 13:30〜17:00
会場: 大阪大学理学研究科(H棟701)と、Zoomウェビナーのハイブリッド開催
参加登録: https://forms.gle/66ARcW7EFtXbwWGa7

趣旨:
生体の基本単位である細胞では、多種多様な分子群が複雑に相互作用することで生命活動が維持されます。質量分析法におけるイオン化法の進展により、生体組織中の成分の分布を可視化することや、高感度計測が可能となり、基礎から応用まで更なる活用の幅が広がることが期待されています。本研究会では、3名の講師の先生をお招きし、イオン化法の開発とその応用研究についてご講演をしていただきます。最先端の研究内容を学ぶとともに、将来のイオン化法ついて議論する場となれば幸いです。(全て英語講演となります)

プログラム:
13:30~13:35 趣旨説明
13:35~14:35 講演1 Julia Laskin先生(Purdue大学)
「Ambient Imaging of Biological Tissues Using Nanospray Desorption Electrospray Ionization (nano-DESI) Mass Spectrometry」
14:35~15:35 講演2 本堂敏信先生(大阪大学)
「Supercritical fluid chromatography-proton transfer reaction (water ion chemical) ionization mass spectrometry — Endeavor to a single-cell metabolite determination」
15:35~15:50 休憩
15:50~16:50 講演3 Lee Chuin Chen先生(山梨大学)
「In pursuit of novel applications using super-atmospheric pressure ionization mass spectrometry」
16:50〜17:00 閉会の辞
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研究会幹事: 大塚洋一(大阪大学)、三宅 里佳(大阪大学)、竹内 孝江(奈良女子大学)
連絡先: 大塚洋一(大阪大学)
E-mail: Otsuka “at-sign” phys.sci.osaka-u.ac.jp

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Eureka(エウレカ)シリーズ第二弾として、
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大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター(FRC)に所属する、
研究の最前線で活躍する方々を登壇者に招いた座談会「異分野交流について」を開催しました。

映像にてご覧ください。

 

全編の動画はこちら


【Eureka】「座談会」異分野交流について オリジナル版

 

ハイライト動画はこちら


【Eureka】「座談会」異分野交流について ダイジェスト版

 

【登壇者プロフィール】

◆Professor 兼松 泰男

大阪大学大学院理学研究科
附属フォアフロント研究センター(FRC)
分野横断プロジェクト研究部門
「光 × 質量分析」プロジェクト

 

◆Associate Professor 大塚 洋一

(兼)大阪大学大学院理学研究科
附属フォアフロント研究センター(FRC)
挑戦的個人研究部門
ピコ液体の精密流体制御による
極微質量分析イメージングの創成

 

◆Associate Professor 樺山 一哉

(兼)大阪大学大学院理学研究科
附属フォアフロント研究センター(FRC)
分野横断プロジェクト研究部門
医薬健栄研・理学研究科協働
免疫制御プロジェクト

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Eureka(エウレカ)シリーズ第一弾として、
​​大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター(FRC)に所属する、
化学と生物学の融合領域である有機生物化学分野の
研究をしている真木 勇太に研究テーマや
社会にどのように貢献しているかインタビューしました。

 

【登壇者プロフィール】

◆Assistant professor 真木 勇太

(兼)大阪大学大学院理学研究科
附属フォアフロント研究センター(FRC)
分野横断プロジェクト研究部門
理研・理学研究科連携先端計測プロジェクト

 

【Eureka】「研究紹介」真木 勇太

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