大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター

分野横断プロジェクト研究部門

理論連携研究プロジェクト

理論研究者が集まり、新しい連携研究の芽を育む。

本プロジェクトでは、分断や細分化が進んでしまった現代科学の現状を打破し、理学部の理論系の風通しをよくして、新しいことが生まれやすいように横串を刺すことを目的とする。談話会や研究会を分野横断的に開催することで、大阪大学や学外の様々な理論科学を中心とした研究者や学生が交流できる場を造る。理論科学の観点から自然階層や既存の分野を超えた理論研究の開拓を行い、新しいパラダイムを模索する。ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎先生(大阪大学特別栄誉教授)のお名前を冠した「南部コロキウム」も主催しています。

特色 FEATURE

「南部コロキウム」は2013年からスタートし、令和3年度までに開催回数は32回、参加者数はのべ2,500名を超えています。

「南部コロキウム」は広く学部学生にも、そして専門分野外でも分かる講演を目指しています。

分野横断的な研究会を開催し、理論科学の観点から自然階層を超えた新しい理論研究の芽を見つけていきます。

大阪大学の理論科学を中心とした研究者や学生が、交流できる土壌を作ることを企画します。

代表者

長峯 健太郎

理論連携研究プロジェクト

MOVIE

紹介動画

成果 RESULTS

研究成果

令和3年度までに32回の南部コロキウム、および幾つかのトピカルな研究会を実施しました。

南部コロキウムは、理論科学を軸として分野横断的に科学の融合と連携を図るものであり、これまでにのべ2500名以上の大阪大学の教員と学生を動員し、科学を議論する土台を作ってきました。また、大阪大学に学際的なコロキウムの文化を根付かせることにも成功しました。特に、参加者との質疑による交流が本質的であり、分野の枠を超えた議論が毎回行われています。物理、化学、生物、数学などの垣根を超えた科学への興味が引き起こされ、教員からも非常に有意義であるとの声を多数いただいています。コロナ禍において、2020年度からはオンラインで、その火を絶やすことなく、継続しています。

今後の発展

新しい科学連携研究を育てる

理論科学を軸に研究者が集まり、大阪大学から発信される新しい科学の芽を育てていきます。南部コロキウムの主宰を継続し、各研究ブランチのトピカルな研究会も開催して、理研iTHEMSと結んでいる連携研究協定も最大限に活かしながら、大阪大学および学外の研究者らが集う場を作っていきます。南部陽一郎や湯川秀樹を有した大阪大学に科学のるつぼを作り、本プロジェクトの発展を目指します。